【知って安心】アシナガバチの種類と見分け方を分かりやすく解説します
投稿日:2020年7月9日
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数年前まで駆除業者として働いていました。ハチ被害を少しでも減らすため、ハチに関するさまざまな知識を楽しく・わかりやすくお伝えします。
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「庭に飛んでいるアシナガバチってどの種類なんだろ…」
「どうやって見分ければいいのかわからない!」
あなたは今、こんな悩みを抱えていませんか?
みなさんこんにちは!
以前ハチ駆除業者で働いていたフルカワと申します。
この記事では助手である熊のペーさんと一緒にあなたのハチのお悩みを解決していきますよ!
飛んでいるハチが気になったとしても、ズバリこれだ!と見分けるのは難しいですよね。
どのくらい種類がいるのかもわからないし、見分け方も知らない…。
調べてみても専門的で難解な情報や、無駄が多い情報ばかりでモヤモヤしてしまいます。
わからないままだとモヤモヤした気持ちは残るし、アシナガバチの危険性を知らずに近づいてしまうと刺されてしまうかもしれません…!
日本に生息する11種類のアシナガバチのうち、あなたの家の近くに出没するのは4種類。
種類によってはスズメバチに匹敵するほどの毒性があり、刺されると鋭い痛みが走ります。
「アシナガバチはおとなしい」といったイメージをお持ちかもしれませんが、油断すると本当に危険なんです。
今回はとくに被害が多い4種の見分け方から危険性まで、ハチに関する知識が全くない人にもわかりやすく、徹底的にご紹介しますよ!
読めばトクする3つのこと
- アシナガバチの種類を見分けることができる!
- 種類ごとの生態や危険度がわかる!
- 巣ができているときの対処法がわかる!
あなたのアシナガバチに関する悩みの解決の手助けになれば幸いです。
※すでにお家の周辺などにアシナガバチの巣ができている場合は、被害が出る前に駆除することをおすすめします。
命に関わる作業ですので、業者へ相談することも検討してみましょう。
『ハチの知恵袋』は、ハチに関するあなたの悩みを解決するためのサイトです。
安全で正しいハチ対策のため、わかりやすさを追求して楽しく知識をお伝えします。
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日本にいるアシナガバチは11種!その特徴
日本にいるアシナガバチは、3属11種に分かれています。
表にまとめてみました!
アシナガバチ属 | キアシナガバチ セグロアシナガバチ フタモンアシナガバチ トガリフタモンアシナガバチ キボシアシナガバチ コアシナガバチ ヤマトアシナガバチ |
チビアシナガバチ属 | オキナワチビアシナガバチ ナンヨウチビアシナガバチ |
ホソアシナガバチ属 | ムモンホソアシナガバチ ヒメホソアシナガバチ |
たしかに、国内だけでもたくさんの種類がいるのは驚きですよね。
そんなアシナガバチの共通の特徴として、以下のものがあります。
- 足をぶら下げてゆっくりと飛ぶ
- 体長が26mm以下
- スズメバチより細身
- スズメバチより攻撃性・毒は弱い(ミツバチなどに比べると十分危険)
- 巣穴がむき出しの巣を作る
- 巣を木の枝や軒下など、開放的な場所に作る
こんな特徴を持っているハチなら、基本的にはアシナガバチと考えていいでしょう。
安心してください。
アシナガバチとそれ以外のハチを並べた写真を用意しました!
生活していてよく見かけるハチは、スズメバチ・アシナガバチ・ミツバチの3種です。
この画像で見た目の違いを把握しましょう!
並べてみればパーツの大きさや顔つきの違いがわかりやすいですよね。
ハチの巣の特徴で見分けたい場合は、こちらの記事を参考にしてくださいね!
【一目でわかる】蜂の巣を写真でジャッジ!蜂の種類と危険性、駆除方法
では見かけたハチがアシナガバチか判断ができたところで、いよいよ種類ごとについてご紹介します!
人家によく現れる危険なアシナガバチの見分け方
今回は、アシナガバチ11種の中から4種にしぼって見分け方や特徴を紹介します!
なぜこの4種にしたかというと、「都市部や人家によく出没する危険な蜂」だから。
僕がハチ駆除に奔走していたころは、もちろんアシナガバチの駆除もしていました。
「家の近くにアシナガバチの巣ができている!」
…そんなご依頼を受けて向かうと、4種のどれかの場合がほとんどだったんです!
さらにアシナガバチに刺される被害は、ほぼ上記の4種のいずれかによって引き起こされています。
その通り。
しっかりと覚えていれば見分けることができるので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
種類ごとにまとめた、ゼッタイに知っていただきたい重要な情報はこちらです。
- 5段階の危険度
- 体長
- 見た目
- 活動期間
- 営巣場所
アシナガバチの種類を正確に知って、しっかりと見分けましょう!
見分けるタイミングは、どこかに止まっているときか巣にいるときがチャンスです!
巣を調べるときには最低でも2m離れてね!
遠くて見えないなら、カメラのズーム機能を使って見るのがオススメだよ〜!
↓体長2〜3cmで、羽の後ろ部分に縦の黄色い2本線が入っている
キアシナガバチ
危険度 | |
体長 | 21〜26mm |
見た目 | 全体的に鮮やかな黄色で、羽の付け根と後ろ側に縦の2本線が入っている。 触角は先端から1/3ほど黄色。 |
活動期間 | 4〜10月 |
営巣場所 | 開放空間(木の枝・軒下・岩陰など) |
大型で羽の後ろ側に縦の2本線が入っている場合は、キアシナガバチだと考えられます!
「え、3cmもないのに危険度マックスなの?」
なんて思われるかもしれませんが、アシナガバチの中ではいちばん危険と言えます。
なぜならキアシナガバチはアシナガバチの中でも最大級の大きさで、攻撃性・毒もいちばん強いから。
ハチの巣に近づくと羽をはばたかせて威嚇しはじめ、いっせいに攻撃してきます…!
このハチの被害が増えるのが、7〜8月。
なぜかというと、働きバチがいちばん多い時期だからなんです!
以下は、キアシナガバチの活動をまとめた表です。
アシナガバチの被害が起こりやすい月を赤字にしています。
4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
巣作り | 羽化→巣が最大に | 交尾・冬眠 |
7〜8月に働きバチがもっとも増えることがわかるかと思います!
働きバチは最大50匹ほどまで増えるため、巣を作られたときには十分注意してください。
さらに10月や3〜4月になると、新女王蜂が越冬先を探して洗濯物や布団に潜り込むことがあります。
それに気づかなければ、刺されてしまうことも考えられます…!
布団や洗濯物を取り込む前には、しっかりと叩いて確認してくださいね。
では次のハチに参りましょう!
セグロアシナガバチ
危険度 | |
体長 | 21〜26mm |
見た目 | 羽の付け根に縦の2本線が入っているが、羽の後ろ側は模様がなく黒い。 触角は全体的に黄色くなっている。 |
活動期間 | 4〜11月 |
営巣場所 | 開放空間(木の枝・軒下・岩陰など) |
大型で羽の後ろ側が真っ黒の場合は、セグロアシナガバチだと考えられます!
キアシナガバチに毒の強さは劣りますが、攻撃性は同じくらいに強いと言えます。
うかつに巣に近づけば一斉に襲いかかってくるので、しっかりと注意する必要がありますよ!
セグロアシナガバチの活動期間がこちら。
被害が起こりやすい月を赤字にしています。
4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 |
巣作り | 羽化→巣が最大に | 交尾・冬眠 |
キアシナガバチより少しだけ長く活動しますが、働きバチの個体数は最大50匹でほぼ同じ。
被害も似ていて、7〜8月に刺される被害が増えたり、10月・3〜4月に洗濯物や布団に紛れることがあります。
キアシナガバチと並んで注意すべきハチです!
フタモンアシナガバチ
危険度 | |
体長 | 14〜18mm |
見た目 | 全体的に鮮やかな黄色で、羽の後ろ側に縦の2本線が入っている。 腹に黄色い点を2つ持つ。 |
活動期間 | 4〜11月 |
営巣場所 | 開放空間(木の枝・軒下・瓦の下など) |
体長2cm以下で、腹に点が2つある場合はフタモンアシナガバチだと考えられます!
大型のキアシナガバチなどに比べると攻撃性・毒は弱いですが、それでも十分注意すべきハチです。
そうですね、見た目がわかりやすいです。
模様もかなり明るい黄色をしているため、見分けやすいハチといえます!
活動時期は以下の通り。
被害に注意すべき月は赤字で表しています。
4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 |
巣作り | 羽化→巣が最大に | 交尾・冬眠 |
6〜8月になると刺される被害が増加しています!
フタモンアシナガバチで特徴的な被害は、10〜11月に洗濯物などの中に紛れた新女王蜂に刺されるというもの。
実はアシナガバチの中でも、このハチが紛れていることがいちばん多いんです!
被害が多い原因として、巣ごとに生まれるハチが多いためだと考えられます。
以下の表は、アシナガバチの巣ごとの個体数を比較したものです。
働きバチ | オスバチ | 新女王蜂 | |
セグロアシナガバチ | 50 | 200 | 250 |
フタモンアシナガバチ | 100 | 200 | 350 |
セグロアシナガバチと比べると、かなり差があることがわかります。
危険性は低めですが、ハチの多さには用心してください!
コアシナガバチ
危険度 | |
体長 | 11〜17mm |
見た目 | 茶色・黄色・黒の模様が交互に入っている。 羽の後ろ側に黄色い縦の2本線が入っている。 |
活動期間 | 4〜10月 |
営巣場所 | 開放空間(木の枝・軒下・岩陰など) |
全体的に茶色が混ざった模様をしたハチなら、コアシナガバチでしょう!
アシナガバチの中でも小型ですが、攻撃性が高く巣に近づくと攻撃してきます。
そうですね。侮ってはいけません!
前に駆除作業をおこなったときは、近づいた途端に一斉に襲いかかってきました。
すぐに終わるだろうと思っていましたが、かなり時間がかかってしまいましたよ…。
またコアシナガバチは、他のアシナガバチと比べて巣の形が特徴的です。
一般的なアシナガバチの巣はお椀のような形をしていますが、コアシナガバチは片方の端が反り返っています!
画像をみていただくと、木の枝の方が反り返っているのがわかるでしょうか?
特徴的な巣を見れば、カンタンに見分けられるかと思います!
以下の表は活動時期をまとめたもの。
赤字の月は、被害が起こりやすい月です。
4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
巣作り | 羽化→巣が最大に | 交尾・冬眠 |
働きバチが50匹ともっとも多くなる7〜8月は、刺される被害も増加します。
コアシナガバチも他のアシナガバチと同じように、洗濯物や布団に潜りこむことがあるので注意してくださいね!
大人しそうなアシナガバチだけど…駆除すべき?
ここまで4種類のアシナガバチの特徴について紹介してきました。
スズメバチよりも大人しい!というイメージのアシナガバチですが、危険性はしっかりとあることがわかっていただけたと思います。
そうですね。刺してくるとはいえ、れっきとした生き物。
駆除するかどうかはかなり悩むかと思います。
ですが、刺されてからでは遅いんです…!
人通りの多い場所に巣があるなら駆除が望ましい
もし家の軒下や玄関、ベランダなどよく利用する場所に巣を作られているのであれば、なるべく早い段階で駆除することをおすすめします。
放置することであなたが刺されるリスクが高くなることに加え、巣があると知らずにあなたのお家を訪れた方も刺される可能性があるんです…!
僕が業者としてハチを追いかけていたときも、刺されてから駆除依頼をされる方は非常に多かったです…。
駆除が終わった後には、みなさん口を揃えて「もっと早く頼めばよかったです…」とおっしゃっていました。
あなたは刺される前にしっかりと対処して、不安に悩まされることのない、安全な毎日を取り戻しましょう。
駆除は業者に任せるとスムーズ&安全
アシナガバチの駆除は、自分で行えば安く済ませることができます。
ですが、防護服やマスクなど、安全のために色々なものを準備する必要があるんです!
準備物は10個以上となかなか多いため、面倒に感じるかもしれません…。
さらに、自分で駆除するときは危険が伴います。
「駆除しているときに刺されるのはヤダ…」
という方は、業者による駆除を検討してもいいでしょう。
ハチ駆除業者は、数多くの巣に対応してきた実績を持つ蜂のプロ。
しっかり現地調査をした上で対処してもらえるため、駆除作業がスムーズに進みます。
さらにあなたが刺されるのも防げますし、何より安全な場所で待っているだけで駆除が完了するといったメリットもあるんです。
危険なアシナガバチに刺されるのが不安な方、怖い方は、業者に依頼してみることをお勧めします。
まとめ
この記事では、アシナガバチの種類や特徴に迷ったあなたへ、次の3点をお伝えしました。
- アシナガバチには共通した特徴がある
- 紹介した4種は人家によく出てくる上に危険
- 対処法として駆除が考えられる
そうですね。むやみに巣に近づきすぎず、2mほど距離を保ちながら確認しましょう!
アシナガバチでも種類によって危険性は違います。
安全に気をつけながら、しっかりと対処してくださいね!
以上、元駆除業者のフルカワとペーさんがお届けしました!
あなたのアシナガバチへの不安が取り除かれ、安心できる生活を送ることを祈っています。
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