【写真で見分ける】あなたを脅かす蜂の種類は?生態から危険性まで
気になる!ハチの生態

【写真で見分ける】あなたを脅かす蜂の種類は?生態から危険性まで

投稿日:2021年6月14日

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【この記事を書いた人】 古川大輝(ふるかわだいき)
数年前まで駆除業者として働いていました。ハチ被害を少しでも減らすため、ハチに関するさまざまな知識を楽しく・わかりやすくお伝えします。
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「家のまわりに蜂が飛び回ってる!怖い…」
「あの蜂って何バチ?」
「刺されたら危ない?どうすればいいの?

あなたは今、こんな悩みを抱えてはいませんか?

みなさんこんにちは!
以前蜂駆除業者で働いていたフルカワと申します。
この記事では助手である熊のペーさんと一緒にあなたの蜂のお悩みを解決していきますよ!

こんにちは!よろしくね〜!

庭や家のまわりに蜂が飛び交っていたら、刺されないか不安ですよね…。
いつもビクビクしながら小走りしている!なんて方がいるのではないでしょうか。

蜂の中には、とても攻撃的で、近づくだけで襲いかかってくる種もいます。
「きっとおとなしい蜂だから大丈夫…」と油断していると刺されてしまうかもしれません。

あなたが悩まされている蜂の種類が何なのか?をしっかりと見極めて、身を守るための対策をしていきましょう!

この記事では、よくまわりを飛んでいる蜂をピックアップして、見分け方と対策方法を詳しく紹介しています。
特にあなたが気になっていると思います蜂の危険性は、5段階評価しているので一目でわかりますよ。

この記事を読むと、こんなことがわかるよ!

読めばトクする3つのこと

  • 蜂の見分け方がわかる
  • 蜂ごとの生態や危険性がわかる
  • 蜂ごとにどう対応すればいいのかわかる

あなたの蜂の種類がわからない!という悩みの解決の手助けになれば幸いです。

それでは参りましょう!

『ハチの知恵袋』は、ハチに関するあなたの悩みを解決するためのサイトです。
安全で正しいハチ対策のため、わかりやすさを追求して楽しく知識をお伝えします。

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いったい何バチ?写真で見分けましょう!

蜂の種類が気になるとしても、なかなか見分けるのは難しいですよね…。

見分け方なんて知らないし、飛ぶスピードも速いし、そもそも怖くて近づけない!

ですがご安心ください。
安全な確認方法見分け方を詳しくご説明します!

蜂を安全に確認する方法

オオスズメバチのような危険な蜂だと、近づくだけで威嚇し、襲ってくることもあります。
どんな危険性をもつ蜂なのか、知らないまま近づいてしまうと大変危険です!

確認するときは、蜂との距離を必ず2mは取りましょう。

巣の確認にはカメラを使うのがオススメです。もちろんスマホのカメラでOK。

スマホ

遠くから蜂の姿をズームして、写真を撮って画面越しに確認しましょう。
この時も、蜂から2m以上の距離を確保してくださいね!

では、このあとは実際の蜂の写真を使って見分け方をご紹介します!

※「蜂の巣の特徴で確認したい!」という場合はこちらの記事をご覧ください。蜂・蜂の巣の種類を写真付きで解説しています。
【一目でわかる】蜂の巣を写真でジャッジ!蜂の種類と危険性、駆除法

蜂の見分け方と写真一覧

今回は、遭遇することが多い蜂をピックアップしてご紹介します。
元蜂駆除業者ならではの見分け方を、ポイントにまとめてお伝えしますよ!

あなたが悩んでいる蜂と、見分けるポイント・写真を比べて確認してくださいね。

蜂の名前や写真をクリックすると、それぞれの蜂の情報をまとめた項目へ飛べます!

スズメバチ
  • 体長が親指ほどの長さ
  • 腰がくびれているが、カラダのパーツは太い
  • オレンジっぽい模様
  • 飛ぶスピードが速い

→この特徴に当てはまるならスズメバチ

★危険度:最大
★駆除の必要性:高い

クロスズメ

(画像引用元:『土佐料理 旬の鰹がゆく!』様)

  • 体長が親指の第1関節ほどの長さ
  • 腰がくびれているが、カラダのパーツは太い
  • 白黒の模様
  • 飛ぶスピードが速い

→この特徴に当てはまるならクロスズメバチ

★危険度:大
★駆除の必要性:高い

アシナガバチ
  • 体長が親指の第1関節ほどの長さ
  • 腰がくびれており、ほっそりとしたカラダ
  • 黄色〜オレンジっぽい模様
  • 後ろ足を垂らし、ゆったりと飛ぶ

→この特徴に当てはまるならアシナガバチ

★危険度:中〜大
★駆除の必要性:高い

ミツバチ
  • 体長が親指の第1関節より小さい
  • 全体的に丸く、薄く毛が生えている
  • 黄色い模様

→この特徴に当てはまるならミツバチ

★危険度:中〜大
★駆除の必要性:高い

クマバチ
  • 体長が親指の第1関節ほどの長さ
  • 全体的に丸く、少し太い
  • 頭が大きい
  • 胸の部分に黄色い毛が生えている
  • 尻・羽が真っ黒
  • 人のまわりを飛び回り、ホバリング(空中で静止)して見てくる
  • フジの花によくいる

→この特徴に当てはまるならクマバチ

★危険度:低〜中
★駆除の必要性:被害があれば必要

マルハナバチ
  • 体長が親指の第1関節ほどの長さ
  • 全体的にかなり丸く、太い
  • 全身が黒い毛で、もふもふと覆われている
  • 尻の先が黄色・クリーム色の毛で覆われている

→この特徴に当てはまるならマルハナバチ

★危険度:低
★駆除の必要性:低い

ジガ
  • 体長が親指の第1関節より小さい
  • 腰がとても細長く、ほっそりとしたカラダ
  • 全体的に黒く、一部に赤・黄色の模様が入っている
  • 飛ぶスピードは速い

→この特徴に当てはまるならジガバチ

★危険度:低
★駆除の必要性:低い

ドロバチ
  • 体長が親指の第1関節より小さい
  • 腰がくびれているが、カラダのパーツは太い
  • 全体的に黒く、尻に黄色い2本線が入っている
  • 飛ぶスピードは速い

→この特徴に当てはまるならドロバチ

★危険度:低
★駆除の必要性:低い

スズメバチは毒が強い!刺されないよう注意

スズメバチとクロスズメバチの写真

(クロスズメバチ画像の引用元:『土佐料理 旬の鰹がゆく!』様)

危険度 🐝🐝🐝🐝🐝
駆除の必要性 高い
体長 スズメバチ:17〜45mm
クロスズメバチ:10〜18mm
活動時期 4〜11月
性格 攻撃的な傾向
飛び方 足を折りたたみ、速く飛ぶ
エサ 他の虫(蜂を含む)
営巣場所 閉鎖的な空間(種類によっては開放的な空間)

スズメバチの特徴

パーツが太く、オレンジがかった模様か白黒模様をしている蜂はスズメバチクロスズメバチ)です。

あなたの家のまわりに飛んでいる場合は注意が必要ですよ!
日本に生息しているスズメバチは17種類いますが、その多くが攻撃的で、毒が強いんです…。

ひゃ〜怖いよ!!

スズメバチは最大種であるオオスズメバチだと40mmにもなります。
ちなみに40mmの目安はだいたい親指の長さぐらい。そう考えると怖いですよね…。

活動時期は長めで、巣を作り始めるのは4月頃です。
働きバチの数はだんだん増え、9〜10月には蜂の数や巣の規模が最大になります。
巣の規模と比例して、蜂に刺される被害もこの時期がいちばん多くなるんです!

巣を作る場所は種類によって違いますが、土の中や木の穴、屋根裏など閉鎖的な空間に作ることが多いです。
一方、軒下や木の枝など開放的な空間に巣を作る種類もいます。

スズメバチの種類

日本に生息するスズメバチは全部で17種類。
スズメバチ属・クロスズメバチ属・ホオナガスズメバチ属の3属に分かれます。

スズメバチ属 オオスズメバチ
キイロスズメバチ
コガタスズメバチ
モンスズメバチ
ヒメスズメバチ
チャイロスズメバチ
ツマグロスズメバチ
ツマアカスズメバチ
クロ
スズメバチ属
クロスズメバチ
シダクロスズメバチ
ツヤクロスズメバチ
キオビクロスズメバチ
ヤドリスズメバチ
ホオナガ
スズメバチ属
キオビホオナガスズメバチ
シロオビホオナガスズメバチ
ニッポンホオナガスズメバチ
ヤドリホオナガスズメバチ

中でも、土の中に巣を作るオオスズメバチはとくに危険。
近づいただけでも攻撃してくるため、注意が必要です。

スズメバチの種類ごとの特徴はこの記事にまとめているので、気になる方はこちらもチェックしてみてくださいね。
【詳しく解説】スズメバチ全17種類の特徴と危険性をチェック

では、スズメバチの危険性についてさらに詳しく確認していきましょう。

スズメバチの危険性と駆除方法

スズメバチが危険な理由は次の通りです。

  • 攻撃的な性格
  • 毒の成分が強く、量も多い
  • 顎で噛みつきながら、何度も刺してくる
  • 警戒フェロモンを噴射し、仲間を呼び寄せる
字面を見ただけで危ない感じが伝わってくるね…。

スズメバチは蜂の中でもいちばん攻撃的な性格をしています。
特にオオスズメバチは危険で、巣に近づくだけで攻撃し続けてくるほど。

スズメバチは攻撃的な性格のため、刺される被害も蜂の中でいちばん多いんです。
厚生労働省の人口動態統計によると、毎年10人以上の方がスズメバチによって命を落としています…。

しかも、スズメバチは攻撃するときに「警戒フェロモン」を針から噴射するんです。
このフェロモンは仲間のスズメバチを呼ぶために使われており、あなたが浴びせられたら一斉に蜂たちが向かってくるんですよ…!

もしスズメバチが飛び回っている場合、また巣が作られている場合はすみやかに駆除することをオススメします。

ただし自分で駆除するにはお金がかかるし、何より危険です。
自分で駆除しようとして刺されてしまった!なんてことになったら手遅れですので、駆除作業は専門の業者に対処してもらうのが安全でしょう。

餅は餅屋…なんて言いますが、スズメバチの駆除も駆除の専門家にお任せするのが無難ですね。

もし刺された場合は、長い間腫れや痛みが続きます。
アレルギー症状を起こす可能性もあるため、刺されたらすぐに病院に行きましょう。

アシナガバチは刺されると意外と痛い!侮れません

アシナガバチ
危険度 🐝🐝🐝🐝
駆除の必要性 高い
体長 11〜26mm
活動時期 4〜11月
性格 巣に近づくと攻撃的になる(季節によっても)
飛び方 後ろ足を垂らし、ゆったりと飛ぶ
エサ 他の虫
営巣場所 開放的な空間(まれに閉鎖的な空間)

アシナガバチの特徴

スズメバチよりも小型でほっそりとしており、足を垂らして飛ぶ蜂はアシナガバチです。
体長は最大26mmで、スズメバチよりも小さい中型の蜂で、その名の通り後ろ足が長くなっています。

飛んでいるときに後ろ足をぶら下げているから、わかりやすいね!

活動時期は4〜11月と長く、巣の規模が最大になる7〜9月には刺される被害がもっとも増えるんです。

巣を作る場所は開放的な空間が多く、軒下や木の枝によく作ります。
お椀を逆さにしたような見た目が特徴的です。

スズメバチに比べると大人しいですが、アシナガバチも注意が必要ですよ!
アシナガバチは全部で11種いますが、中にはスズメバチに匹敵するほど強い毒を持つアシナガバチもいるんです…!

アシナガバチの種類

日本に生息しているアシナガバチは全11種。
アシナガバチ属、チビアシナガバチ属、ホソアシナガバチ属の3属に分かれます。

アシナガバチ属 キアシナガバチ
セグロアシナガバチ
フタモンアシナガバチ
トガリフタモンアシナガバチ
キボシアシナガバチ
コアシナガバチ
ヤマトアシナガバチ
チビ
アシナガバチ属
オキナワチビアシナガバチ
ナンヨウチビアシナガバチ
ホソ
アシナガバチ属
ムモンホソアシナガバチ
ヒメホソアシナガバチ

中でも、キアシナガバチ・セグロアシナガバチ攻撃性・毒性がともに強いです。

アシナガバチの種類については、こちらの記事にまとめています。
【知って安心】アシナガバチの種類と見分け方を分かりやすく解説します

それでは、アシナガバチの危険性について詳しく見ていきましょう。

アシナガバチの危険性と駆除方法

アシナガバチはスズメバチより大人しいのですが、十分に注意すべき危険があります。

大人しいのになんで危ないの?

アシナガバチが危険な理由は以下の通りです。

  • 7〜9月はかなり攻撃的な性格になる
  • スズメバチと似た成分の毒を持つ
  • 針を何度も刺せる

巣が最大規模になる7〜9月は、アシナガバチは攻撃的な性格になり、刺される被害も増えます。

アシナガバチはスズメバチと同じように針を何度も刺せますし、種によってはスズメバチに匹敵するほどの毒を持っているんです。
そのため、痛みや腫れはかなりのもの…!

実際、アレルギーを持っている方だと、スズメバチと同じように痙攣などの症状が出てしまう場合もあります。

アシナガバチは意外と危険なんだね…

そう。実は危険な蜂なんです。
もしあなたの身近な場所に巣が作られていたなら、被害が出る前に駆除することをオススメします。

アシナガバチの駆除についてはこちらにまとめているので、駆除を考えている方はぜひ参考にしてみてください。
【4分でわかる】アシナガバチの巣は駆除すべき?その理由とやり方

アシナガバチは自力でも駆除できますが、「刺されたくない」「手間をかけたくない」という方は業者に駆除をお願いしてみましょう。
巣がまだ小さいうちは駆除料金も抑えられるかと思います。

ミツバチは巣に近づかなければOK

ミツバチ
危険度 🐝🐝🐝
駆除の必要性 高い
体長 12〜13mm
活動時期 1年中
性格 大人しい(季節によって攻撃的になる)
飛び方 足を垂らして飛ぶ
エサ 花の蜜
営巣場所 主に閉鎖的な空間

ミツバチの特徴

小さめの黄色っぽい模様で、花のまわりを飛び回っている蜂はミツバチです。
ミツバチは基本的には大人しく、攻撃性や毒は弱いと言えます。

ミツバチは10mmほどとカラダが小さく、女王蜂でも20mmくらいにしかなりません。
小さい蜂が、花に集まるのを見たことがあるかもしれませんね。

そんなミツバチは、1年を通して活動します。
他の蜂が女王蜂のみ越冬して冬を生き延びる中、ミツバチは巣に集まり、家族で暖めあって冬を越すんです!

家族で頑張って冬を乗り越えるんだね…!なんか素敵だなぁ

春になると、「待ってました!」と言わんばかりに花から蜜を集めていきます。
ミツバチが花を飛び回っている光景を見ると、春になったな〜と思えますよね!

また、ミツバチの特徴として「分蜂(ぶんぽう)」という行動をします。

分蜂って?

ここで、ミツバチが大量にいる!とびっくりされがちな「分蜂」という現象について紹介します。

分蜂とは新しい女王蜂が、働きバチを引き連れて新しい巣を作るために移動すること。
ミツバチのお引越しともいえますね。

街中に突然、ミツバチの大群が現れて、刺されるんじゃないかと大騒ぎになることもあります。

ただ、分蜂中のミツバチに攻撃性はほぼないんですよ!
集まっているミツバチにゆっくりと触れても、刺されることは少ないです。

もし家に現れたとしても、そっとしておいてくださいね。

ミツバチの種類

日本にいるミツバチは、ニホンミツバチとセイヨウミツバチの2種。
2種の特徴に大きな違いはなく、野生のものはニホンミツバチ、飼育されてるものはセイヨウミツバチの場合が多いです。

私たちの家に巣を作るのはニホンミツバチ
セイヨウミツバチに比べて全体的に黒っぽく、穏やかな性格です。

ただそんなミツバチでも、時期や状況によっては凶暴になることがあります。

ミツバチの危険性と駆除方法

ミツバチは危険性や毒は低いといえますが、状況によっては注意すべきなんです…!
その状況がこちら。

  • 巣に近づき、刺激したとき
  • 越冬前後(2〜3月、10〜11月)の巣に近づいたとき

順番に説明しますね。

巣に近づき刺激すれば、いくらミツバチと言えど反撃してきます。

反撃したミツバチは針を刺すと抜けなくなり、針がちぎれて死んでしまいます。
すると、仲間を呼び寄せるフェロモンが撒かれて、仲間のミツバチも攻撃してくるんです。

捨て身の攻撃なんだね…!

ミツバチの毒は弱いですが、一つの巣で数万匹いることもあります。
もしそんな数のミツバチに襲われたら、全身を刺されてしまいますよ!

また越冬前後の時期になると、ニホンミツバチに限りとても攻撃的になります。
巣に近づいただけでミツバチたちが襲ってくることがあるんです…。

ミツバチの巣は閉鎖的なところ(木の穴や岩の隙間など)に作られるため、歩いていても気づきにくいです。
2〜3月・10〜11月は、まわりをよく確認しながら、注意して歩きましょう!

ミツバチに刺されても重症になることは少ないですが、アレルギーを持つ方だと体調が悪くなってしまうことも考えられます。

ゼッタイに駆除という訳でもないですが、被害に応じて対処しましょう。

ちなみに、ミツバチを自分で駆除する際にはハチミツの処理・清掃も行う必要があります。
「ベタベタして扱うのが難しい」「掃除が面倒」といった場合は、駆除の専門家にお願いするのも一つの手段として考えてみてくださいね。

ミツバチの駆除に関する情報はこちらにもまとめてあります!
【駆除すべき?】ミツバチの恩恵と巣の被害&退治せずに撤去する方法

頭の片隅にミツバチの生態や注意すべき点を入れながら、ミツバチとうまく付き合っていきましょう。

クマバチは見かけによらず大人しい

クマバチ
危険度 🐝
駆除の必要性 被害があれば必要
体長 20〜22mm
活動時期 4〜10月
性格 とても大人しい
飛び方 足を折りたたみ、速く飛ぶ
エサ 花の蜜(特にフジの花)
営巣場所 小さい木の穴

胸が黄色く、羽や尻が真っ黒の場合はクマバチの可能性が高いです!

クマバチはカラダが太く、羽音もかなり大きいため「怖い!」と思う方が多いかもしれません。

ですが、クマバチはとても大人しい蜂なんですよ!
生態をご紹介していきますね。

クマバチは22mmほどの大きさと、ミツバチよりも大きめの蜂です。
集団では生活せず、メスと数匹の子供だけで生活しています。

エサはミツバチと同じく花の蜜ですが、特にフジの花が好物。

フジの花

公園に咲いているフジを見に行くと、クマバチもいることが多いですよ!

クマバチの特徴の一つが、オスがホバリング(空中静止)して威嚇すること。
この行動は縄張りの主張や、メスを探すためにしているんだよ!

襲ってはこないし、そもそもオスは針を持っていないから安心してね◎

クマバチのメスは針を持っていますが、こちらから触らなければ刺してきません。
虫が苦手だと怖いかもしれませんが、出来るだけそっとしておいてくださいね!

クマバチの生態はこちらにまとめてあります!
【黒いハチ】近くにクマバチが…!危険?詳しい生態を知ろう

マルハナバチは触らなければ大丈夫

マルハナバチ
危険度 🐝
駆除の必要性 低い
体長 12〜22mm
活動時期 4〜10月
性格 とても大人しい
飛び方 足を折りたたみ、速く飛ぶ
エサ 花の蜜
営巣場所 地面の穴

全身に毛が生え、大きめの丸っこい蜂の場合はマルハナバチの可能性が高いです!
羽音が大きく黒いため、怖がられることが多いですが、とても大人しいんですよ。

クマバチと似ていますが、以下の点が違います。

クマバチ マルハナバチ
毛の多さ 胸を中心に生えている 全身が毛で覆われている
生活単位 メスバチと数匹の子供 女王蜂と数百匹の子供

では、マルハナバチの生態についてご紹介します!

マルハナバチは22mmほどと大きめ。
エサは花の蜜のため、ミツバチの大きい版だと思えば理解しやすいかもしれません。

日本には15種類ほどいますが、どれも毛むくじゃらで可愛い見た目をしています。

マルハナバチって可愛いよね〜、オイラ大好き!

欧米だと身近な蜂として愛されています。

性格はとても大人しく、人を刺すことはまずありません。
もちろん、触ったり、巣をいじったりすれば攻撃してくるので注意しましょうね!

ドロバチ・ジガバチは刺してきません

ドロバチとジガバチの写真
危険度 🐝
駆除の必要性 低い
体長 7〜23mm
活動時期 6〜9月
性格 とても大人しい
飛び方 足を折りたたみ、速く飛ぶ
エサ いも虫・クモ
営巣場所 地面の穴・壁

パーツが太く、尻に黄色い線が入っていればドロバチ、全体的にほっそりしており、腰がとても細長い場合はジガバチといえます。
変わった見た目をしていますよね!

この蜂たちは単独で行動しており、手で掴んだりしない限りは刺してきません。

ではどんな生態をしているのかお伝えします!
ドロバチやジガバチは最大で23mmほどの大きさで、3ヶ月ほどしか見られない蜂です。

カリウドバチとも呼ばれており、その名の通りほかの虫を狩ります。
実はこの狩り、子供のためにするんです!

ん?子供のためってどういうこと?

ドロバチやジガバチは、子供が育つための保育器のような巣を作るんです。

まず、泥でツボやトックリのような巣を作ります。
その中に、針で刺されて麻酔がかかっている虫と、自分の卵を入れてフタをするんです。

自分は巣の中には入らず、子供が育つだけのエサを入れて離れていく…少し悲しいですよね。

ドロバチやジガバチは人を襲いません。
蜂を手づかみしない限りは刺してこないため、安心して見守ってあげてください!

蜂に刺されないための対策方法

さて、ここまでは蜂の種類を詳しく解説してきました。
毒性が強い危険な蜂はもちろんのこと、おとなしいとされている蜂にも刺されるリスクは避けたいものですよね。

蜂に刺されないための対策として、次の4つのことに注意しましょう。

  • 黒い服を着ない
  • 匂いが強いものを身につけない
  • 近づきすぎない
  • 騒がない

順番に説明しますね!

黒い服を着ない

あなたは、蜂は黒いものに攻撃する…なんて聞いたことがあるかもしれません。

実際、スズメバチは黒いものに固執する傾向があります。
一説には、スズメバチは色をほとんど黒や白にしか認識できないそうです。

駆除業者として働いていたときに、スズメバチの巣の駆除をご依頼された方は
「頭を刺されたんですよ。やっぱり黒いところを攻撃するって本当なんですね…」
とおっしゃっていました。

ひえ〜本当に黒いところを狙ってくるんだね…。

確実に黒しか狙わない!という訳ではありませんが、黒を狙う傾向にあるのは事実。
白や黄色などの明るい色の帽子・服を着ましょう!

匂いが強いものを身につけない

匂いが強いものを身につけていると、匂いに刺激されて蜂が興奮してしまいます。

具体的には、以下のものです。

  • 香水
  • 整髪料
  • 制汗剤

登山などアウトドアの際はとくに、上記のものは使用せず、出来るだけ無臭の状態にしましょう!
もし使用しているときに蜂を見つけたら、ゆっくりと下がってその場から離れてください。

蜂を刺激しない

蜂は、自身や巣を刺激されたと感じた時に攻撃してきます。
巣に近づいたり、振動を与えたり、騒いだりすると蜂を刺激してしまうためご注意くださいね。

蜂が飛んできたときに「うわ!」「きゃー!」と叫びたい気持ちはよくわかります。
ですが、近くに飛んでいても出来るだけ騒がないようにしてください…!

その場でゆっくりしゃがみ、後ずさりして逃げれば刺されるリスクは避けられます。

蜂を見かけたらまずは落ち着いて、刺激しないことを意識してください。

近くに巣がある場合は駆除する

お家に巣が作られていた場合は早めに駆除しましょう。
巣を駆除しないと蜂がいつまでも家の周りを飛び回ることになり、刺されるリスクが高まります。

ベランダや玄関など、普段よく使う場所であればなおさら危険です。

あなた自身やご家族はもちろん、ご近所さんへも被害が出てしまう前に、すみやかに巣を駆除することをおすすめします。

まとめ

ここまで読んでいただきありがとうございました!
あなたが気になってる蜂を、見分けるヒントは得られたでしょうか?

この記事では、蜂の種類がわからない!知りたい!と思っているあなたに、次の3つのことをお伝えしました。

  • 蜂を確認するときの注意点
  • 蜂の種類ごとの危険性
  • 蜂の駆除の必要性

蜂を見分けることは、慣れないうちはとても難しいです。
刺される恐怖心がかなりありますし…。

ですが、ポイントをしっかりと確認していただければ、どの蜂かはすぐ見分けられます!

蜂を見るときは、カメラをズームして確認しようね!

そうですね。
蜂との距離に注意しながら、しっかりと安全に考慮してください!

以上、元蜂駆除業者のフルカワとペーさんがお届けしました!
あなたの悩みが解決することを祈っています。

- 気になる!ハチの生態