【一目でわかる】蜂の巣を写真でジャッジ!蜂の種類と危険性、駆除法
投稿日:2021年5月12日
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数年前まで駆除業者として働いていました。ハチ被害を少しでも減らすため、ハチに関するさまざまな知識を楽しく・わかりやすくお伝えします。
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「蜂の巣ができて怖い…何バチなんだろう」
「危ないハチだったらどうすればいいの?駆除?」
あなたは今、こんな不安を抱えていませんか?
みなさんこんにちは!
以前ハチ駆除業者で働いていたフルカワと申します。
この記事では助手である熊のペーさんと一緒にあなたのハチのお悩みを解決していきますよ!
我が家の近くに、いつの間にか蜂の巣ができていたら怖いですよね…。
蜂の巣を見つけたとしてもなにをすればいいのかわからない。
そもそも怖くて近づけないから、なにバチかもわからない。
早くわからないことだらけの不安から解放されて、安心できる生活を送りたい…!
今回はそんなモヤモヤをお持ちのあなたのために、蜂の巣の写真一覧を用意しました。
実際の巣と写真を見比べて、蜂の巣の種類を確認してみてください!
読めばトクする3つのこと
- 蜂の巣がどのハチなのかがわかる
- 蜂の巣の特徴や危険性がわかる
- 駆除すべきときにどんな方法があるのかがわかる
ハチの正体がわかれば、そのハチが危険なのか、駆除すべきなのかもわかります。
駆除が必要なハチだった場合、どんな方法で駆除すればいいのかもお伝えしますね。
この記事が、あなたの蜂の巣に関する悩みの解決の手助けになれば幸いです。
それでは参りましょう!
『ハチの知恵袋』は、ハチに関するあなたの悩みを解決するためのサイトです。
安全で正しいハチ対策のため、わかりやすさを追求して楽しく知識をお伝えします。
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あなたの家にできた蜂の巣は?写真と見比べてみよう!
蜂の巣への対処法は、そのハチの種類によって大きく変わります。
間違った対応をすると、あなたに危険が及ぶかもしれないんです…!
そこで今回、蜂の巣の写真をいくつかご用意しました!
あなたの家にできた蜂の巣と見比べてみてください。どのハチなのか簡単にわかります!
蜂の巣を確認するときは、むやみに近づいたり、覗きこんだりしてハチを怒らせないように注意してくださいね。
ハチが「巣を襲われた!」と思って、刺してくるかもしれません…!
そうですね。遠くから確認できれば安全ですからね。
安全に考慮して、あなたの家にできた蜂の巣の特徴と照らし合わせてみてください!
※写真や特徴をクリックすると、それぞれハチの説明欄に移動します。
▼マーブル模様の丸い巣 (スズメバチ) |
▼逆さにしたフラスコのような形の巣 (初期のコガタスズメバチ) |
▼電灯の傘のような巣 (初期のスズメバチ) |
▼シャワーヘッド・蓮の実のような巣 (アシナガバチ) |
▼板状の巣 (ミツバチ) |
▼木に横穴がある巣 (クマバチ) |
▼土中にきのこの傘が集まったような巣 (マルハナバチ) |
▼泥でできた巣 (ドロバチ) |
▼泥でできた巣 (ジガバチ) |
|
すぐに駆除!スズメバチの巣は危険です
丸いマーブル模様、もしくは電灯の傘や逆さにしたフラスコのような巣を作ったのは、スズメバチの可能性が高いです!
スズメバチは一番大きな種類だと4cmにもなり、オレンジがかった色をしています。
「スズメバチ」と聞くと、まず危険なイメージが頭に浮かびますよね。
日本にはスズメバチが17種類いますが、ほとんどの種類が毒や攻撃性が強いため危険です。
もしスズメバチの巣が作られてしまったら、被害が出る前にプロのハチ駆除業者に駆除してもらうことをおすすめします。このあと具体的な危険性や詳しい駆除方法を解説しますね。
ではまず、スズメバチの巣の特徴からご説明します。
スズメバチの巣の特徴
スズメバチの巣は、作り始めと完成後でその形状が変わります。
作り始めの巣は、女王蜂しかおらず、働きバチがまだいない状況です。
一般的なスズメバチの場合、巣が電灯の傘のような形をしています。
一方コガタスズメバチの場合、逆さにしたフラスコのような形をしています。
初期の巣には女王蜂しかいませんが、働きバチが動きはじめると、どんどん大きくなります。
丸いマーブル模様の巣になっていき、9〜10月には直径90cmほどの巨大な巣が誕生します。
僕が業者として駆け回ってた頃は、90cmくらいの超ド級蜂の巣に遭遇したことがあります…!
スズメバチの数も多いため、羽音で周りの音はまったく聞こえず、顔の周りにはたくさんのハチが攻撃しようと集まっていました。
スズメバチの駆除は命に関わる作業。プロとはいえど、駆除の際は恐怖を感じます…。
やってみるとわかるけど、本当に怖いんだよ!
…話を戻しましょう。
作られやすい場所は、ハチの種類によってまちまち。
代表的な種類ごとに、巣を作られやすい場所を表にまとめてみました。
表を見ていただければ、巣の場所によってスズメバチの種類の予想ができるかと思います。
ハチの種類 | 巣が作られやすい場所 |
オオスズメバチ・クロスズメバチ | 土中(木の穴や屋根裏に作られることも) |
キイロスズメバチ・モンスズメバチ・ヒメスズメバチ | 閉鎖空間(木の穴・屋根裏・壁の隙間など) |
キイロスズメバチ・コガタスズメバチ | 開放空間(軒下・生垣・木の枝など) |
中でもキイロスズメバチは巣を作れる場所が多いため、街中でも遭遇する可能性が高いです。
また、「大きなハチがいるけど、巣が見当たらない…」という場合は土の中にオオスズメバチの巣があるかもしれません。
もし巣に気づかず近くを通ってしまうと、怒ったたくさんのオオスズメバチが一斉に襲ってきます。
数年前には、車椅子の乗った女性がスズメバチに刺され続け、命を落としてしまう事故もありました…。
(参考:「ハチ襲撃で車いす女性死亡 50分間救出できず、愛媛」日本経済新聞)
ハチが飛び回っている場所には近づかず、巣の場所を確認することもやめましょう!
スズメバチの巣の危険性と駆除方法
スズメバチは危険性が高いハチです。 毒や攻撃性が高く、厚生労働省の人口動態統計によると、スズメバチによって毎年10人前後の方が命を落としています…。
そんなスズメバチの危険性は、「働きバチがいるか」で大きく異なるものです。
スズメバチの巣は、働きバチが生まれるまで1ヶ月半ほどかかります。
その期間は、女王蜂は産卵と巣作りに必死のため攻撃性がかなり低いんです。
もしあなたの悩みのタネである巣に働きバチがいるなら、危険性は一気に上がります…!
スズメバチに刺される被害は7〜11月のあいだに起きています。
中でも働きバチがもっとも多い9〜10月に被害が集中しているんです。
もしそんな大量のハチに襲われたら、命に関わることも…。
スズメバチの巣があれば、スズメバチに刺されるリスクも格段に上がります。
巣を見つけたらなるべく早く対処することが重要です。
スズメバチ駆除の詳しい情報は、こちらの記事にまとめています!
【保存版】スズメバチを駆除したい人必見!自力駆除の手順と注意点
一方、巣が10cmを超える大きさで働き蜂もたくさん飛んでいる場合は、業者や役所にお任せすることを強くおすすめします。
命に関わる危険な作業のため、安全のためにもプロの力を頼りましょう。
小さいけど危険!アシナガバチの巣は侮れない
シャワーヘッドのような巣を作ったのはアシナガバチの可能性が高いです。
アシナガバチは大きな種類でも2.6cmほどで、イエローがかった色をしています。
アシナガバチはスズメバチより小さく、大人しいと思われがちですが、もちろん刺してきます!
種類によってはスズメバチと同じくらいの毒を持っているんです…。
まず、そんなアシナガバチの巣の特徴からご説明します。
アシナガバチの巣の特徴
アシナガバチの巣は、シャワーヘッドや蓮の実のような形をしており、巣穴がむき出しになっています。
巣の大きさは、働きバチが生まれる前は5cm以下とかなり小さめ。
しかし働きバチが増えると巣はどんどん大きくなり、最大で15cmほどになるんです!
「意外と小さい」と思われるかもしれませんが、そんな小さな巣にアシナガバチが群がっている姿はなかなか強烈ですよ…!
作られやすい場所は次のような開放的な空間です。
- 軒下
- ベランダ
- 低い木の枝
一方ハチや巣が小柄なため、室外機の中といった閉鎖的な空間にも作ることがあります。
小さなサイズを活かして、色々な場所に巣を作れるアシナガバチ。
では、そんなアシナガバチの危険とはどのようなものなのでしょうか?
アシナガバチの巣の危険性と駆除方法
アシナガバチは大人しい性格ではありますが、もちろん刺してくることはあります。
巣が5cmくらいのときは女王蜂だけで巣を作っており、ちょっかいを出さない限り刺してきませんよ!
なぜなら巣作りと幼虫の世話で忙しいから。
ですが8月ころになると巣が10cm近くまで大きくなり、働きバチは50匹ほどへと増加。
この時期からハチの凶暴性も増し、実際に刺される被害も8月以降に増えています…!
1つの巣にいる蜂の数はスズメバチより少ないですが、十分に注意しましょう。
アシナガバチは、しっかりと準備すれば自力での駆除も可能です。
ただ、アシナガバチも危険性は高いということを覚えておきましょう。
こちらの記事に駆除についてまとめているので、刺されないように注意して行なってくださいね。
【4分でわかる】アシナガバチの巣は駆除すべき?その理由とやり方
刺されるのが不安な場合、また「自分では無理だ!」と感じたら、ハチ駆除の専門業者に相談することをおすすめします。
ミツバチの巣は状況によっては駆除
板状の大きな巣を作ったハチは、ミツバチである可能性が高いです!
ミツバチは1.3cmほどの大きさで、全身が毛で覆われています。
ミツバチに巣を作られてしまった時、駆除すべきか迷われる方も少なくありません。
業者として働いていたときには、実際にこんなご相談がありました。
「軒下にミツバチが巣を作っているんだけど、怖いしハチの数も多い。でも刺したりしてこないときってどうすればいい?」
オイラも戸惑っちゃいそうだなぁ。
ミツバチは攻撃性も毒も弱いため、こちらからいたずらしない限りは刺してきません。
まずはミツバチの巣の特徴を知って、本当にミツバチか判断しましょう!
ミツバチの巣の特徴
ミツバチの巣と聞くと、養蜂箱に入った巣をイメージされるかと思います。
ですが自然にできた巣は、板状の巣が何枚も並んで層になっています。
横幅が1mにもなるような巣を作ることがあり、とても大きいです!
ミツバチは3〜5月ごろに巣を作りはじめ、5〜7月にはもっとも働きバチが多くなります。
閉鎖的な空間に巣を作ることが多く、以下の場所にあったケースが多かったです。
- 木の穴
- 岩の隙間
- 生け垣
- 屋根裏
一方で開放的な空間に巣を作ることが近年増えており、軒下や木の枝にできていることも。
分蜂とは?
ここで「ミツバチの巣ができた!」と勘違いされる分蜂(ぶんぽう)という現象について紹介します。
分蜂とは新しい女王蜂が、半分くらいの働きバチを引き連れて、新しい巣の候補地を探すこと。
ミツバチのお引越しともいえます。
ある日突然、家のまわりにたくさんのミツバチが集まってびっくりするかもしれません。
しかし、ミツバチはこのときに攻撃はほとんどしてこないです。
集まっているミツバチの中に指を入れても刺されないほどですから、そっとしてくださいね。
さて、大人しいイメージのミツバチですが、どんな危険があるのでしょうか?
ミツバチの巣の危険性と駆除方法
ミツバチはいたずらしなければ刺してこないため、巣を見つけてもそっとしてOKです。
ニホンミツバチっていう日本にもともといるミツバチは、越冬前後(2〜3月、10〜11月)になると急に攻撃性が高くなるんだ。
理由はわからないんだけど、近くにいるだけで襲ってくることもあるから気をつけてね!
さらに屋根裏や軒下にできた場合、刺されること以外の被害を生むことがあります。
それははちみつとスズメバチによる被害です!
まずはちみつによる被害。
巣から垂れたはちみつによって、壁や天井にシミができてしまうかもしれないんです!
さらに、はちみつを狙おうと虫が集まってきます…。
いいことだけじゃないんだね。
以前、屋根裏にできたミツバチの巣を駆除することがありました。
そのお宅の方は、はちみつで天井にシミができてから巣に気づいたとのこと。
のぞいてみると、はちみつで巣の周りがベタベタになってたり、ミツバチの亡骸が転がってたりとひどい状況でした…。
一方スズメバチによる被害は、スズメバチがミツバチの巣を襲うことで起こります。
スズメバチにとってミツバチは大事なご馳走。
ミツバチは巣を守るために、死に物狂いで戦います。
この戦いは、あなたにとっても危険な状況なんです…!
スズメバチが大勢引き寄せられると、興奮したスズメバチに襲われる可能性が上がります。
また、戦いのあと巣のまわりにはかなりの亡骸が残ってしまい、衛生・精神的にもよくありません。
このように家に巣を作られた場合は、駆除を検討してもいいかもしれません。
無理はせずに、業者さんか養蜂家の方に相談してみてね!
ミツバチの駆除について、気になる方はこちらの記事もご覧ください!
▶︎【駆除すべき?】ミツバチの恩恵と巣の被害&退治せずに撤去する方法
クマバチは危なくないけど…?
木の横穴にハチが出入りしているなら、クマバチの可能性が高いです!
クマバチは2.2cmほどの大きさで、胸のあたりが黄色の毛でフサフサと覆われています。
見た目や名前の印象、羽音が大きいこともあり、飛んでいて怖いと思うかもしれません。
しかし、実際はとても大人しいハチで、掴んだりしない限りは刺してきません!
刺されたとしても、毒は強くないため危ないハチではありませんよ!
6〜7月になると、放置している木材などに横穴を掘って巣を作ります。
1匹で生活しているため、巣のまわりにハチが飛び交うこともないです。
さらに、巣に近づいても襲ってこないため放置しても問題ありません。
しかし家の木材部分に作られた巣穴から、水分や虫が侵入することも考えられます!
気になる場合は駆除という選択肢もあるかもしれません。
でも丸っこくて可愛いし刺してこないから、オイラは少し気が引けちゃうなぁ。
マルハナバチはそっとしておきましょう
きのこの傘が集まったような巣なら、マルハナバチというハチが考えられます!
マルハナバチは最大2cmほどで、クマバチのように全身が毛むくじゃらです。
羽音や見た目で怖い印象を持たれるかもしれませんが、掴んだりしなければ刺してこない温厚なハチです。
クマバチとは違い、家族で生活しています。
4月頃になると、土の中に巣を作ります。
見た目を例えるなら、エノキの傘を上から見下ろしたような感じ。
刺したりしないため、気にせずに放っておいてあげましょう。
ドロバチ・ジガバチは危険ではありません
トックリのような形や、地面に泥で作られた巣は、ドロバチやジガバチといった蜂の巣の可能性が高いです。
1.5cmほどのハチで、1匹で狩りをしながら生活しています。
小さい上に、掴んだりしなければ刺してきません。
7〜9月になると、ツボやトックリのような巣を作り始めます。
巣は泥でできているため、見た目はただの土の塊です。
この蜂の巣は、実はエサの芋虫とハチの卵を入れるために作ったもの。
巣というより保育器に近いんですよ!
どういうことかというと、針で刺して麻酔がかかった虫とハチの卵を入れることで、世話をしなくても安全に成長する設計になっているんです。
ハチの卵がかえると、一緒に入っている虫たちを食べて大きくなります。
このハチは一匹で生まれて、成虫になるまでずっと中に閉じこもっているんです。
もし巣に穴がなかったら、親がフタをしたあとなのでもう戻ってきません。
卵が立派なハチになれば、フタを壊して外に出てきます。
家の壁に、土でできたツボができたらびっくりするかもしれません。
しかし、いじらない限り刺してはこないので、そっとしてあげてください。
まとめ
この記事では、蜂の巣の種類や危険性がわからないあなたへ、次の3点をお伝えしました。
- 蜂の巣はカメラのズーム機能を使って安全に確認しましょう
- 危険なハチなら駆除して不安を取り除きましょう
- 刺してこないようなハチはそっとしておきましょう
無理して近づいたりせず、距離を保って確認しましょうね!
ハチの種類によって、駆除すべきだったり、駆除しなくていいものがいます。
写真で見比べて、しっかりと知識を得てから対応しましょう!
以上、元駆除業者のフルカワとペーさんがお届けしました!
蜂の巣の不安から解放されて、安心した生活を送ることを祈っています。
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