【写真付き】手作りスズメバチトラップ!簡単な作り方と正しい使用法
投稿日:2024年4月1日
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数年前まで駆除業者として働いていました。ハチ被害を少しでも減らすため、ハチに関するさまざまな知識を楽しく・わかりやすくお伝えします。
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「スズメバチが飛び回ってるからトラップで駆除したい!」
「トラップってどうやって作るの?」
「どう使えば効果的?」
あなたは今、こんな悩みを抱えてはいませんか?
みなさんこんにちは!
以前ハチ駆除業者で働いていたフルカワと申します。
この記事では助手である熊のペーさんと一緒にあなたのハチのお悩みを解決していきますよ!
家の周りにスズメバチが飛んでいたら、とても怖いですよね…!
いつ刺されるかわからないし、もし巣があったら…という不安で頭がいっぱいになってしまいます。
そんなスズメバチを手軽に駆除する方法として、トラップを使って駆除する方法があります。
ただ、作り方や準備物などわからないことが多すぎますよね。
なんだか難しそうな気もしますし…。
そんな「スズメバチトラップの作り方を知りたい!」というあなたに、実際の写真とともに作り方を解説します!
設置までの細かい流れを確認して、一緒にトラップを作っていきましょう。
読めばトクする3つのこと
- スズメバチトラップを設置するメリットがわかる!
- スズメバチトラップの作り方がわかる!
- 設置できないとき・もっと駆除したいときの方法がわかる!
あなたの「スズメバチトラップの作り方が知りたい!」という悩みの解決の手助けになれば幸いです。
※この記事を読んでいただいているのが7月以降の場合、もしくはすでに巣がある場合はトラップを絶対に使用しないでください。
このあと詳しく紹介しますが、余計にスズメバチを寄せ付けることになり大変危険です。
「巣に群がっている蜂を駆除したい」という方は、ハチ駆除の専門業者にお任せすることをおすすめします。
『ハチの知恵袋』は、ハチに関するあなたの悩みを解決するためのサイトです。
安全で正しいハチ対策のため、わかりやすさを追求して楽しく知識をお伝えします。
★駆除業者への依頼を考えている方はこちらから✅
スズメバチトラップってどんなもの?
「スズメバチトラップ自体は聞いたことあるけど、詳しくは知らない」
という方は意外と多いかもしれません。
そもそもトラップには自作・市販の2種類があります。
それぞれのメリット・デメリットはこちら。
自作トラップ | メリット:家にあるものだけで作れる・安く済む デメリット:回収したり作るのが面倒・誘引液によって効果に差が出る |
市販トラップ | メリット:作る手間がない・効果が高い デメリット:お金がかかる・手に入れるまで時間がかかる |
(市販トラップについては後ほど詳しく紹介しますね。)
実はトラップを設置するにあたって、最低限知っていただきたい情報があります!
トラップを使う目的や時期を確認して、あなたに最適なスズメバチ対策をしましょう。
女王蜂を捕まえて巣を作らせない
そもそも、このトラップを設置する目的はなんなのか?をお伝えします。
その目的は「女王蜂を駆除して、新しい巣を作らせない」ことです。
「え、働きバチを減らして刺されないようにするためじゃないの!?」
と驚かれるかもしれません。
実は、働きバチを減らすためにトラップを仕掛けるのは意味がなく、むしろ逆効果になってしまうんです!
スズメバチの巣一つには、多ければ1000匹もの働きバチが活動しています。
もしトラップを作って何十匹も駆除したとしても、巣全体から見れば大したことはないんです。
しかも、働きバチが飛びまわっている季節にトラップを設置すれば、むしろ大量のハチを集めてしまうことに…!
だからこそ、スズメバチの女王蜂が働きバチを産む前に、駆除してしまう。
そうすれば、働きバチの被害に悩まずに過ごせる!というわけです。
ちなみに、トラップには多いときで30匹前後の女王蜂がかかることも。
同時に何万匹もの働きバチを駆除するのと同じですから、効果は絶大です!
それでは次に、設置すると効果的な時期についてお伝えします!
効果がある&安全に使用できるのは「4〜5月」だけ
スズメバチトラップには、駆除に効果的な時期があります。
それが、「4〜5月」です!
そうなんです。
なぜ4〜5月限定なのかというと、女王蜂が一匹で巣作りをしている時期だから。
一匹でエサ集めや巣作りをし、働きバチを増やそうとしている段階です。
女王蜂が飛び回っている時期だからこそ、トラップが活躍する絶好のタイミングなんです!
逆に6月以降に設置しても、女王蜂は産卵に専念して巣から飛ばなくなるため、まったく意味はありません!
6月以降は働きバチが生まれるため、女王蜂はエサ探しや巣作りをしなくてすみます。
ですから女王蜂は引っかからず、むしろ働きバチが大量に集まりとても危険です。
トラップで死んだスズメバチがフェロモンを発して仲間を呼び、またトラップにかかって仲間を呼び…という最悪なループになってしまいます。
「4〜5月じゃないけど、スズメバチをどうにかしたい!」という方は、業者にお任せして駆除してもらうのがオススメ。
あとで詳しく説明していますが、すぐに読みたい方はこちらからどうぞ!
▶︎もし設置できないのであれば業者に相談
ここまでのおさらい
- スズメバチトラップには自作と市販の2種類がある
- 女王蜂を駆除するために使う
- 4〜5月にしか使えない
家にあるものだけで揃う!用意するもの一覧
スズメバチトラップの注意点を知っていただいたところで、さっそくトラップを作成していきましょう。
まずは作る上で必要なものをお伝えします。
用意するものはこちら!
誘引液 | ・オレンジジュース(150ml) ・酒(300ml) ・黒砂糖(100g) |
トラップ容器 | 2Lの空のペットボトル (炭酸飲料で使われている凹凸のないもの) |
作成に必要な 道具 |
・誘引液を混ぜる容器(軽量カップなど) ・カッターナイフ ・紐(ビニール紐・針金でも可) ・マジックペン ・先が尖っているもの(針など) |
誘引液にはさまざまなレシピがあります。
レシピによって効果に致命的な差があるわけではないため、お家にある材料で作ってみましょう。
他のレシピを一部紹介しますね。
- 酒(300ml)、酢(100ml)、砂糖(100g)
- 酒(100ml)、ぶどうジュース(200ml)、カルピス(200ml)
- ぶどう味のカルピス(300ml)、水(200ml)
- ジュース(300ml)、酢(50ml)、酒(100ml)、砂糖(100g)
スズメバチがぶどう味のカルピス好きって意外ですよね。
理由は詳しくわかりませんが、スズメバチが栄養補給の目的でぶどうをよく食べることが関係していそうです。
加えて、ぶどうは誘引液の発酵を早めるため、効果が出始めるのが早いとされています。
誘引液が発酵すると匂いが強くなり、スズメバチが集まりやすくなるんですね。
準備できる方はぜひ試してみてください!
写真でわかる!スズメバチトラップの作り方
それでは、カンタンに自作できるスズメバチトラップの作り方を紹介します!
今回は作る流れや設置する方法を、写真やGIFでわかりやすくお伝えします。
見比べながら作ってみてくださいね!
では、4つのステップに分けてご紹介していますよ。
- スズメバチの入り口を作る&穴を空ける
- スズメバチトラップであることを記入する
- 誘引液を作る
- 紐を取り付ける
1.スズメバチの入り口を作る&穴を空ける
まずは、スズメバチがトラップに入る穴を作ります。
上下2cmほどの大きさで、アルファベットの「H」を書きます。
引いた線に沿って、カッターで切れ込みを入れます。
刃や、切り込まれて尖った部分でケガをしないよう注意してくださいね!
切れ込みを入れたら、下の部分を内側に、上の部分を外側に曲げてください!
この入り口を、ペットボトルをぐるっと一周するように4つ作れば完了です!
同時に、雨水が溜まって中がタプタプにならないように排水口を作りましょう。
外に吊るすとどうしても雨が入り、水かさが増してしまいます。
水かさが増せば入り口との距離が近くなり、スズメバチが逃げやすくなってしまいますよ!
これを防ぐために、ペットボトルの真ん中(誘引液より少し高い位置になる)に穴を空けるんです。
作り方はカンタン。
ペットボトルの真ん中あたりに、画鋲など先が尖っているものを使って穴を一つ空けるだけ。
これで排水口は完成です!
2.スズメバチトラップであることを記入する
実はこの工程、とても大事なんです。
なぜかというと、トラップの存在を、近くを通った人にお知らせする必要があるから。
スズメバチトラップの近くは、ハチが多く集まり危険です。
そんなトラップに気づかなかったり、興味を持って近づいたりする子供がいたら…。
ですから、危険であること・スズメバチトラップであることを書き、周りに注意喚起しましょう!
3.誘引液を作る
次に、スズメバチを誘う誘引液を作りましょう!
作る量は2Lペットボトルの4分の1(500mlくらい)でOKです。
今回は、先ほども紹介した通り、家にあった酒・オレンジジュース・砂糖で作ってみます!
割合は1:1:1です。
そこは許してください…。
作り方はカンタン、ただ混ぜるだけです。
できました!
誘引液を作ったら、まだトラップには入れずに保管してくださいね。
トラップにはいくつも穴が空いてますから、倒したら大変なことになりますよ…。
保管するときは、このように空のペットボトルにいれるのがオススメです。
さて、今回は家にあったものでカンタンに誘引液を作ってみました。
誘引液の作り方は「絶対にこれ!」といったものはありませんので、先ほど紹介した材料のいずれかで作ってみてくださいね。
4.紐を取り付ける
最後に紐を取り付けます。
なぜかというと、このトラップは木から吊り下げて使うから!
飲み口の下にあるくぼみで、紐をぐるぐると巻いて固定し…。
吊り下げられるように輪を作れば完成です!
ここまで、作業時間は20分ほど。
とてもカンタンにできます!
トラップを作ったところで、いよいよ設置の作業に取り掛かりましょう!
スズメバチトラップは設置する場所も注意
トラップを作っていただいたところで、次は設置する流れをご紹介します!
ここでも実際の作業風景の写真をお見せしますので、参考してくださいね!
なお、設置する時間は夕方〜朝にしましょう!
なぜこの時間帯かというと、スズメバチがほとんど活動していない時間だからです。
安全に考慮して設置してくださいね!
1.吊るすのに適した木を探す
まずは、トラップを吊るす木を探しましょう。
適している木の条件はこちらです。
- 直射日光が当たらない
- 人が行き来する場所から3m離れている
- 子供が届かないような高さ(1.5〜2m)
- ご家族やご近所の方が困らないような場所にある
なかなか探すのが難しいですよね。
もし近くに木がない場合は、あまりオススメはできませんが物干し竿や軒下に設置してくださいね。
良さそうな木がありました!
吊るす木が決まったところで、次の作業に移ります。
2.トラップに誘引液を注ぐ
木を見つけたところで、トラップにお手製誘引液を注ぎましょう!
誘引液は、フタがついている容器に入れて持ち運んでくださいね。
トラップに入れたまま倒したら、すぐにこぼれてしまいますよ…!
誘引液を入れたらそのままキャップを閉めてOK!
これで準備は整いました。
3.木から吊り下げる
最後に、吊るす木の条件をあらためて確認してから吊り下げて…。
スズメバチトラップ、設置完了です!
もし吊り下げられなそうであれば、一旦紐をほどいて、幹や枝に結びつけましょう!
これでトラップの作成から設置まで、一連の流れは完了しました。
実際の作業を見て理解していただけたかと思います。
また、スズメバチがトラップに集まる様子がよくわかる動画を見つけました。
作り方も動画にまとめられているので、気になる方は見てみてくださいね。
では、設置したあとはどんなことに気をつける必要があるのでしょうか?
不注意な回収は危険!設置した後に注意すべきこと
「設置するのはいいけど、どのくらい効果が持つの?」
なんて考えている方がいらっしゃるかもしれません。
スズメバチトラップは1〜2週間効果が持続します。
ですが効果が続いている時期でも、誘引液の量が減ったり、ハチの死骸が溜まったりしたら誘引液の交換が必要です!
トラップを回収し誘引液を交換するタイミングは、以下の通りです。
- 設置から2週間経った
- 誘引液が蒸発して量が減った
- 水面が見えないほど、ハチなどの死骸が溜まった
その上で、トラップを回収するときに注意していただきたい点が2つあります。
- 周りにハチが飛んでいないか
- トラップの中のハチが生きていないか
詳しく説明しますね!
トラップの周りには、誘引液やトラップにかかったスズメバチの匂いにつられてスズメバチが集まってきます。
もし集まっているハチに気づかずに近づいてしまうと、襲われてしまうかもしれません…!
トラップを回収するときは、周りにハチがいないか確認してくださいね!
また、トラップにかかったハチがまだ生きていることもあります。
その場合は、刺される危険があるため回収は中止しましょう!
ハチが死ぬまで待つか、ハチ用殺虫剤を噴射してから回収するようにしてくださいね。
ここまで、手作りスズメバチトラップについてご紹介しました!
では市販トラップは、手作りとどんな違いがあるのでしょうか?
市販のおすすめトラップ、その効果は?
「わざわざトラップを手作りするのはメンドクサイ!」
「市販のものって手作りのよりも効果があるの?」
こんな思いを持っている方がいるかもしれません。
作る暇がなかったり、工作が苦手だったりすると、トラップを作るのはなかなか大変ですよね…!誘引液などの準備が面倒ですし。
手間を感じるなら、「より効果が高いなら、作らずに買っていいかも」と思うはずです。
そんなあなたに向けて、手作りトラップとはまた違う市販のスズメバチトラップをご紹介します!
僕がオススメできる2品をピックアップしました!
参考にしていただければと思います。
フマキラー 『カダン ハチ激取れ』
この商品は、手作りトラップと大まかな仕組みは同じ。
公式サイトを見ると、2014年にリニューアルされたことで、4cm以上のハチの捕獲率が向上したようです。
果汁と樹液という、スズメバチの好物である成分をブレンドしているため、スズメバチが「激取れ」できます!
口コミの評価が高いため、安心して使えますね。
シマダ 『業務用 スズメバチバスター』
こちらの商品も仕組みは手作りのトラップと同じです。
スズメバチの入り口が特殊な形状のキャップになっているため、一度入ったら出ることはほぼできないという効果の高さ。
また、業務用サイズのため、捕獲できるハチの量自体が多くコスパに優れています。
こちらも評価が高いため、安心して購入できますよね!
もし設置できないのであれば業者に相談
スズメバチトラップの効果は高いですが、有効な時期が4〜5月とかなり短いです。
すでに巣が作られて働きバチが生まれているなら、トラップは使用すべきではありません。
「そうはいっても、スズメバチが飛んでいて危険なんだけど…」
というあなたには、業者に駆除してもらうのをオススメします!
なぜ駆除してもらうのがオススメかというと、スズメバチはとても危険な存在だから。
専門的な知識がないまま駆除しようとすれば、あっという間に刺される危険が!
厚生労働省の人口動態統計によると、毎年10人前後の方がスズメバチに刺されて命を落としています。
あなたが危険な目にあわないためにも、業者に依頼することがオススメなんです。
また、業者がオススメな理由はほかにもあります。
- 失敗することなく駆除してもらえる
- アフターフォローなど保証がついている
専門的な知識を持ったプロにお任せすれば、リスクを負うことなく駆除してもらえます。
もし業者に依頼しよう!と思ったなら、以下のポイントを基準に探してみてください。
- 調査や見積もりは無料か?
- アフターフォローなど保証に対応しているか?
- 今までに作業の実績があるか?
このポイントを抑えて探せば、まず大丈夫です。
しっかりと信頼できる業者を選んでいただければと思います!
なお、このポイントをしっかりと抑えている業者さんに、「みんなのハチ駆除屋さん」がいます。
作業内容や見積もり金額も丁寧に説明してくれるようなので、安心してお任せできそうです。
さらにWebからの申し込み限定で1000円割引をしているので、より安く依頼したい!という方にはピッタリではないでしょうか。
安全に、徹底的に駆除したい方は業者さんへの依頼も検討してみてくださいね。
まとめ
ここまで読んでいただきありがとうございました!
スズメバチトラップに関する情報は得られたでしょうか?
この記事では、スズメバチトラップの作り方を知りたい!と思っているあなたに、次の3つのことをお伝えしました。
- トラップは女王蜂を駆除するために使う
- トラップを作るのはそこまで難しくない
- 業者に依頼することで、より効果が高い駆除ができる
スズメバチトラップは4〜5月にしか使えませんが、その効果は高いといえます。
作り方や使い方を見て、あなたの家に巣を作られないようにしましょう!
そうですね。
スズメバチに悩まされないことを第一に考えて、対策をしてください。
以上、元ハチ駆除業者のフルカワとペーさんがお届けしました!
あなたの悩みが解決することを祈っています。
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